2007 合格者インタビュー
2007年度に在籍した学生に、映像科を目指したきっかけから志望大学合格の秘訣など、様々な質問を投げかけてみました。ドバタ生活とは如何なるものか?ありのままの声を聞くことができました。
今回は武蔵野美術大学造形学部映像学科に進学を決めた、横田君、大曽根さん、守矢さんの3名に、受験を終え、入学式を控えた3月末という熱い時期に話を聞きました。

横田雄一朗君
Q:映像科を志望したきっかけを教えてください。
横田:高校で進路を決めるときに、自分を伝えたいっていう気持ちがあって、それを形にして残せたらいいなと思って。映像を選んだのは、テレビとか映画って身の回りに溢れてるから、そういうところで作品を作れば沢山の人に知ってもらえるんじゃないかと。そこに広がりを感じたから受けました。
大曽根:小さい頃から物を作るのが好きで、中学の時からなんとなく美大に行くっていうのは決まっていました。写真を撮るのも好きだし、CMも本編の隙間というのではなく作品として楽しんで見ていたので自分でも作ってみたいと思い、それで映像科を志望しました。
守矢:最初は一般大に行こうかと思ってたんですけど、高校で大学ツアーがあって美大に行ってみたら楽しそうで、美大進学を決めました。それでどばたのパンフを見てみたら映像科があって、自分はお話を書いたり本を読むのも好きだから、言葉を使えるし、課題も楽しそうだなって思い映像科にしました。

大曽根恵子さん
Q:映像の魅力ってなに?
大曽根:自分の視界を引き剥がしてそれをそのまま他の人にも見せることができるっていうのがすごく魅力的だなと思います。どばたに来る前はアニメーションが好きで、ありのままの光景を写した写真や映像に魅力を感じなかったのですが、作品を作ったり、様々な映像を観ていくうちに、日常の光景を見ても「光がきれいだな」とか「どうやって撮ったらいいかな」と思うようになって、そういった映像が好きになりました。
横田:普段から写真を撮っていて、何気ないことですら作品になったり、カメラを持つことで普段は気づかなかったものの魅力に気づけたり。シャッターを押すだけで撮れるっていう手軽さも魅力だと思います。
Q:映像科での作品作りで大変だったことは?
大曽根:春や夏の講習会で、毎回自分の作品に対して「課題には答えられているけど何か足りない」って講評で言われ続けて、二学期から映像科に通い始めて演出について考えるようになりました。制作に対して自分の中で勝手に制約を設けていた部分があり、その先まで考えていなかった。そのことに気づいたのが冬季講習会のことで、自分の考えを作品化するっていうのがどういうことなのか、段々わかってきました。
守矢:私は映像科に来て初めの頃はどんな風に作品を作ればいいのかわからなくて、日常のなかの素敵なことを描いたようなお手本みたいな作品を作ろうとしていて、あまり好き勝手にやってはいけないのかなと思っていました。冬季講習で自分の興味のあることを問われたときに、落書きっていうのが思いついて。ただそれをどうやって作品にすればいいかわからないし、恥ずかしいっていう思いもあったんだけど、先生に「落書きをそのまま書いちゃえば?」って言われて、女子高生の足を描いたり、小さい落書きで画面を埋めたりして。作っていて楽しかったし、良い評価ももらえて、自由にやっていいんだなって気づきました。

守矢真衣さん
Q:映像実習はどうでしたか?
大曽根:夏季講習の実習ですごく印象的だったのが絵コンテ。大量の感覚テストを作るっていう感覚だった。大変だったけどアイデアを出すの楽しかった。自分1人でやってたらただ苦しい作業だったのかもしれないけど、話し合いながらやったからいっぱいアイデアが出てきて、それを形にするのが楽しかったです。
守矢:1学期と夏季の実習は自分から積極的に参加できなくて。でも2学期の実習で初めて自
分の作品を作ることになって、監督やるのもカメラを回すのも初めてで、ただ液体を垂らしてそれを撮るだけだけなのに思い通りにいきませんでした。映像作品を作ることってこんなに大変なんだと実感しましたね。いつもの課題は1人で作るものだから気づかなかったけど、映像制作はグループワークだから、内容を詰めてから撮らないとだめなんだなって感じました。
Q:どばたの友人や講師について教えてください。
守矢:どばたの友達は1年間しか一緒じゃないのに深い付き合いが持てました。作品を通してその人が見えてきたり、課題の話や色々なことを議論したりすることは高校の友達とはできないことなので充実してました。
横田:入試前に先生に言われたのが「万能選手になるな」っていう言葉。何かに特化した人の方が魅力的だっていう意味だと思うんですけど。友人では欠点を遠慮なく指摘してくれるっていうのが新鮮で嬉しかったです。
大曽根:本や映画などで似たような趣味の人が沢山いました。私、初対面の人と友達になるのって苦手なんですけど、どばたでは一気に溶け込めて心地よかったです。お昼休みに、午前中に書いた小論文の延長で皆で議論したこともあったし。
Q:来年の学生に向けてアドバイスを!
横田:寝てるとき以外はいつも五感を働かせること。あとどばたを休まないこと!
大曽根:作品を作りたいという欲望を常に絶やさないこと。もし、もうやだって思ったらそれを有効利用して色んなものを見たり、勉強をしたり、全然違うことをして自分のバイオリズムをちゃんと作って、表現欲が作品に込められるようにしたらいいと思います。
守矢:私はあまり勉強をしなくていいやって思っていて、学科に力を入れてなかったから後半になって後悔しました。学科だけじゃなくて実技も、後半は余裕なんてないから、前半にもっと映画観ればよかったし、制作の参考になるような写真のファイリングももっとしておけばよかったと後になって困りました。だからそういうことはしておいた方が断然良いと思います。